今回の記事はネット予約について考えてみたいと思います。
私自身、この数年を思い返すとネットで買い物や予約をする機会がかなり増えました。
■不動産のオンライン来店予約は必要?
オンライン予約は大きく二つに分類されます。
チケット購入など予約から決済をしてそのまま売上に繋がる「先に決済」サービスと、
事前予約をしてサービスを受け「後から決済」をするサービスです。
前者の直接売上に繋がるサービスは決済までオンラインで完了するので分かりやすいですが、
飲食店などで問題になった予約のドタキャンなど後者の事前予約の上「後から決済」するサービスはデメリットとなる部分もあります。
不動産業界でいえば来店してから物件の内見に行き、商品である物件を見てからお客様は検討して後日契約する。
という上記の「後から決済」のさらにワンクッション挟んだサービスとも言えます。
不動産会社にオンライン来店予約は意味があるのか、必要かと言われたら「絶対に必要」と答えます。
なぜなら不動産会社の来店からの契約率は圧倒的に高いからです。
さらに、株式会社リクルート住まいカンパニーによる2017 年度の賃貸契約者動向調査では不動産会社店舗
への訪問数は平均 1.6 店舗、部屋探しの際の物件見学数は平均2.9件で過去最少というデータがありました。
スマホで物件検索がほぼ完結出来るようになり、来店数が平均3社に満たない中で、
ネットとリアルを連動させ、契約率の高い来店客をいかに増やすかが今後の
不動産集客の最も重要なポイントです。
そう考えると他業種に比べて、不動産会社のオンライン予約戦略はだいぶ遅れています。
■不動産会社がネット来店予約を導入するメリット
それでは実際にオンライン来店予約を不動産が取り入れる事で、
不動産会社にもお客様にもメリットがありますので見ていきましょう。
双方にとって一番のメリットは 24 時間いつもで来店予約が出来る事ではないでしょうか。
お客様にとっては冒頭にあったようにオンラインでの予約や決済が当り前になっていますので、
思った時に予約が出来ないとストレスに感じる事も考えられますし、
混雑時に飛び込みで来店して待たされたりするも事もなく、
ちゃんと準備された丁寧なサービスが受けらる事がメリットといえます。
弊社で来店予約システムを導入している不動産会社のデータを見ると
夜中や早朝、休日に来店予約が入っていますので、
来店予約システムを導入していないと営業時間外での機会損失が発生しているとも考えられます。
また、予約の管理だけでなく顧客がネット上で閲覧している物件閲覧情報や希望条件など事前に顧客情報が把握でき、
来店時に契約確度を高める事に繋がるでしょう。
なにより不動産会社にとっては、営業時間外や連休など休み明けなど
営業時間外に勝手に来店予約が入ってくることが最大のメリットです。